この動画では Mac OS を使用して解説しています。Windows ユーザーの方は使用できるコマンドやショートカットが一部異なりますのでご了承ください。
よく使うコマンド
- pwd
- 自分の場所をパスで表示
- ls
- 自分の場所のファイルやフォルダを表示
- オプション
- -l
- リスト型で詳細を合わせて表示
- -a
- 不可視ファイルまで合わせて表示
- -G
- フォルダなどに色を付ける
- -l
- cd
- 場所の移動
- cdの後に、パスを入力
- 絶対パス、相対パスが利用できる
- ../
- ひとつ上の階層
- ./
- 現在の階層
- cdだけで実行するとホームディレクトリに移動する
- cdの後に、パスを入力
- 場所の移動
- mkdir
- ディレクトリの作成
- スペースの後にディレクトリ名を入力する
- ディレクトリの作成
Windows10の場合
コマンド | コマンドプロンプト | PowerShell |
---|---|---|
pwd | cd もしくは chdir | Get-Location |
ls | dir /b (名前のみ表示) dir /w(名前のみ横並びで表示) | Get-ChildItem -Name |
ls -l | dir | Get-ChildItem |
ls -a | 同上 | 同上 |
ls -G | 対応するオプションなし | 対応するオプションなし |
cd | cd | Set-Location |
mkdir | mk もしくは mkdir | New-Item -ItemType Directory |
※ コマンドプロンプトの dir、PowerShellの Get-ChildItem は、隠しファイルや詳細情報の一部が一緒に表示されるが、パーミッション(権限)の表示はできない。
CUIでよく使うコマンド前編、という事でご紹介していきます。画面を共有します。
はい、本当にコマンド、沢山ありますが、普段よくよく使うのは、う~ん…30個ぐらい覚えて頂ければ、一旦、大丈夫なんじゃないかな?というふうに思っています。実際、私も何個覚えてるかをちゃんとカウントしたわけではないんですけども、それほど多くはないので、一個ずつ覚えて頂ければと思います。
今日は厳選して、1、2、3、4… 4個、まず、ご紹介したいと思います。 pwd、ls、cd、mkdir という事で、ご紹介していきますね。もう、今状態で「何のことやら」と思ってらっしゃるかと思いますけども、大丈夫です。安心してください。すぐにわかります。
pwd
はい、ではまず、一つ目行きましょう。pwd ですね。コンソール、黒い画面を開けてもらったら pwd と入力して頂いて、 Enter を押してください。
$ pwd
そうすると、このように表示されると思います。これは今の自分の場所までのパスを表現してくれるものです。パスというのはこのフォルダーごとにスラッシュで区切られたものという事になりますね。今、私は画面を開いてすぐの状態、ホームディレクトリにいますので、「/Users/9988megane」というとこにいるという事です。では、デスクトップに移動してみますね。デスクトップに移動してみて、ここでまた pwd としてみると、今度は「/Users/9988megane/Desktop」に来たよという風になります。pwd は「今の自分の場所が分かる」という事で覚えておいてください。
ls
では次、 ls ですね。もう既に、この CUI の説明の中で何度も紹介していますが、ls って打って Enter を押すと、この「今の自分がいるフォルダーの中にある、直下のファイル、もしくはフォルダを一覧してくれる」という内容になります。
ls は、今の自分のフォルダの直下にあるものが表示されるという内容ですね。Finder の表示と同じです。今、デスクトップにいますから、四つのフォルダが出ています。(CUIの画面でも)四つのフォルダが出ていますね。全く同じという内容になります。分かりやすいですね。もう、ただ、これだけです。
ls のオプション
で、いくつかのオプションがあります。ここでは代表的な「-l」と「-a」「-g」についてご紹介します。
-l について
まずは -l 、「ls -l」ですね。ここ(ls と -l)の間、スペース空けてくださいね。これは ls のオプションのひとつです。リスト型で、詳細な情報込みで、その他の内容が表現できるという内容になります。中には、そのファイルを作ったユーザーや、そのファイルのパーミッション、権限と言われるものですね、そして、それを作った時間というものが表示されています。このように、詳細を見たい時には「-l」を入力するという内容になります。
-a について
続いて -a 。「ls -a」とすると、こちらではドット(.)のファイルも表現されていますね。こちらは不可視ファイルと呼ばれるもので、実際には、隠してある設定ファイルなどなどが表示される、という内容になります。
これはホームディレクトリの方が分かりやすいので、ホームディレクトリに来てから「ls -l」 とすると、今、リストになりましたけども、これで最後に「-a」すると今度はたくさんのドットファイルが出ているのが分かります。.vscode とか、.ssh とか、.iterm2 とか、.composer とか、.gitconfig とか。
私はいくつかのファイル、ホルダー…違うな。いくつかのソフトウェアをインストールしていますので、様々な設定ファイルがあります。ここは人によって変わりますし、今後増えていくと思いますけども、このように、隠しファイルも一緒に見えるのが「-a」という事になります。
-G について
そして -G 。「ls -G」とすると、フォルダには色が表示されるという内容になります。 「ls -G」で、更に合体させることができるので、「a」もやると、このようにファイル以外のものについても、色がいろいろと出ていますね。
これは、色分けによってそのファイルの権限だとかファイルの種類だとかが表現されているんですけども、ここでは「-G」は、ひとまず色がつくんだなという風に覚えて頂ければと思います。
オプションは組み合わせて使用できる
このようにオプションを使うことで、そのコマンドにさらに詳細な設定を追加できたり、また、それらは組み合わせることで一緒に利用できたりする、という事も覚えておいてください。ls の – で laG とやると、全部が入力された状態ですね。リスト型で、色分けもされて、不可視ファイルも見える状態で表現されている、という形になりますです。「ls」覚えておいてください。はい。
cd
そして cd をご紹介します。cd は移動ですね。Change Directory な意味だと思いますけども、移動ができます。cd の後にパスを入力します。
例えば cd で、今、ホームディレクトリにいますけども、Desktop と入力して Enter を押すとデスクトップに移動しますね。ls で今の場所を見て、その中から test に進むと test まで進めるという形になります。ここで pwd とすればこのように、今ホームディレクトリにいたところからデスクトップに進んで、さらに test に進んだというのが分かるかと思います。
絶対パスと相対パス
こちらは「相対パス」もしくは「絶対パス」の両方のどちらかで書くことが可能です。一番頭に「/」が付くと、そのパソコンの一番上の状態のディレクトリーからなので、絶対パスという事になりますね。「/Users/9988megane/Desktop/test」という事になります。
それに対して、今いる場所からどうこうするか?っていうのが 相対パスという事になります。ホームディレクトリに元々いた時に「cd Desktop」としましたので、今いる場所からすぐ直下のデスクトップに移動したという指示になります。これが相対パスですね。
これは HTML や CSS で何かしらを参照したり画像貼り付けたことがある方であれば、きっと分かる内容かなと思います。
../ と ./
で、この cd については、この「../」いうものが使えます。 cd で「../」とすると、一つ上の階層に上がります。
今、test ディレクトリにいましたから、一つ上の階層という事でデスクトップに上がってきました。もう一度 test に入って cd で「../../」ってやると、2階層上に上がるという形になります。はい、これで test から1階層目、2階層目なので、ホームディレクトリまで戻ってきたという内容になります。
同様の意味で「./」だと、今の場所という内容になりますね。これも覚えておいてくださいね。
cdのみでホームディレクトリに戻る
cd だけで Enter すると、必ずホームディレクトリに戻ります。どこの場所にいたとしてもですね、デスクトップの test の中にいたとしても、 cd で Enter すると、このにょろにょろ(~)って書いてあるところ、つまりホームディレクトリに戻る、という形になります。これも覚えておきましょう。はい。
目的のフォルダまで素早く移動する方法
裏技として、今後作業を行うにあたって「とりあえずこの指定のフォルダに行きたい」と思う時があるかもしれません。この時は(Finder上でフォルダをドラッグしてCUIに)ポイっとやっていただくと、このようにパスが入力されます。フォルダまでのパスが入力されますね。ですので、ここで、一番左までカーソル持ってて cdでこのようにすると、絶対パスとして、その任意の、今、ドラッグ&ドロップしたフォルダまで移動できますので、これもよく使いますね。このフォルダをドラッグ&ドロップしてその場所まで進むという事もよくやりますから、覚えておいてください、はい。
mkdir
最後に mkdir を紹介します。mkdir でフォルダを作るという内容になります。cd で、デスクトップに行ったとして mkdir で何かしらのファイル、フォルダー名ですね。「megane03」として Enter すると、今「megane03 はあるよ」って言われてしまいました!(笑)ありましたね。「megane04」にすると megane04 が増えるという事になります。「ls -l」ってやると、はい、megane04が出来上がりました。という事で、Finder で覗いてみると、今ここに新たなフォルダができているというわけですね。もう一個作ってみましょう。
上(↑キー)を押して(履歴から mkdir を表示して)、megane05で Enter すると、このようにフォルダーの megane05 が出来上がったのがわかります。このように mkdir では make directory の意味で、フォルダが作れるという事で覚えておいてください。
このあたりは、やってみればすぐに覚えられると思います。是非、皆さんも cd でいろんな場所に移動してみたり、その場所ごとに ls してファイルを見てみたり、好きな場所にフォルダを作ってみたりして頂いてですね、このコマンド操作に少しずつでも慣れていって頂ければと思います。